鬼の舌震 ~ 美女と恋するワニの物語

おはようございます、智道です。

秋分の日も過ぎて、季節はすっかり秋らしくなってきました。
とても過ごしやすい季節です。

食欲の秋、読書の秋、旅行の秋、
皆さまはどんな秋を過ごされるご予定でしょうか?
僕は奥出雲に魅かれて各所を散策していますが、
行ってみたい所はあと数か所あります。

良い所に住まわせていただいているんだなぁ、
半世紀生きてきて思いを新たにしています。

人にとっても生まれ育った土地 ふるさとは、特別な空間です。
郷愁というのは、人の本能の部分に繋がっているのかもしれませんね。

 

『ふるさと』

うさぎ追いし かの山 こぶな釣りし かの川
夢はいまもめぐりて 忘れがたき ふるさと

いかにいます 父母 つつがなしや 友がき
雨に風につけても 思いいずる ふるさと

志を果たして いつの日にか 帰らん
山は青きふるさと 水は清き ふるさと

 

 

今日は「鬼の舌震」のご紹介です。
「おにのしたぶるい」と読みます。

鬼の舌が震える?
変な名前ですよね。その名前の由来は後で書きます。

鬼の舌震は、斐伊川支流の大馬木川上流に位置するV字渓谷で、
昭和2年に国の名勝及び天然記念物に指定されました。

 

名勝とはよく聞きますが、定義があやふやなので調べてみました。

名勝とは、日本における文化財の種類のひとつで、
芸術上または観賞上価値が高い土地について、
日本国および地方公共団体が指定を行ったもののこと

なのだそうです。(ウィキペディアより)

 

この一帯は粗粒黒雲母花崗岩から成っていて、
それらが長年に亘って浸食されて形成されたものです。
V字谷の底の巨大な岩群のパワーに圧倒されそうです。

まさに、大自然の織り成す造形美ですね。

oninositaburui

 

谷底に降りることはできませんが、2㎞にわたって遊歩道が整備されてあるので、
岩のパワーと森林のマイナスイオンを浴びながらハイキングを楽しむことができます。

与謝野晶子・鉄幹夫妻もここを訪れ、いくつもの歌を詠んでいます。

 

特徴的な岩には、「鬼の試刀岩」とか「畳岩」とか「水瓶岩」とか
それぞれ名前が付けられていますが、
上の写真の岩の名前は忘れてしまいました<m(__)m>

 

平成23年には、「舌震の”恋”吊橋」という
高さ45m・長さ160mの吊り橋が完成しました。
あわせてスリルもお楽しみください。

koituribashi

 

 

さて、鬼の舌震という名前の由来です。
これは『出雲国風土記』に記載されてあるお話です。

むかしむかし出雲國の阿伊(あい)という村に、玉日女命(たまひめのみこと)という美しい女神が住んでいました。
出逢いのきっかけは分かりませんが、美しいその女神を知った日本海の和仁(ワニザメ)は彼女に恋をしてしまいました。

恋する和仁さんは、夜な夜な海から斐伊川を上って通い詰めましたが、その和仁さんを嫌がった玉日女姫は巨岩で川をせき止めて阻んでしまいました。

追えば逃げる、逃げれば追うの法則の通り、和仁さんはなお一層姫を恋い慕うことになるのですが、その後の恋の行方は知りません。

この伝説から、「ワニの慕ふ」が転訛して、「鬼の舌震」と呼ばれるようになったのだそうです。

 

男としては、なんとも切ない物語です。
和仁さんの切ない氣持ち、分からないでもないです(*^_^*)

 

 

それでは、今日も素敵な午後をお過ごしください。

 

すべての存在が幸福でありますように!

 

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