こんばんは、智道です。
出雲國神仏霊場第十四番は八重垣神社です。
何度もお詣りしていますが、出雲國神仏霊場巡りとしての参拝は平成27年4月28日です。
出雲の縁結びの神社と言えば出雲大社が全国区で有名なのですが、松江では縁結びの神社と言えば八重垣神社という人も多いです。
出雲に伝わる古い民謡の一節にはこのようにあります。
「早く出雲の八重垣様に、縁の結びが願いたい」
八重垣神社への篤い信仰と信頼を感じる唄ですね。
八重垣神社の御祭神は素戔嗚尊と稲田姫命です。
ヤマタノオロチ退治の伝説はご存知だと思いますが、概略を書いてみますね。
高天原を追放され、出雲の地に降り立った素盞鳴尊は、嘆き悲しんでいる年老いた夫婦神脚摩乳(アシナヅチ)と手摩乳(テナヅチ)に出会いました。
素戔嗚尊は泣いているその理由を尋ねました。この夫婦神には八人の娘がありましたが、年に一度やってくる大蛇ヤマタノオロチに娘を次々と食べられ、今年は末娘の稲田姫命が食べられてしまう番になっていたのです。
絶世の美女稲田姫命を見た素盞鳴尊は、稲田姫命を妻にもらい受けることを条件にヤマタノオロチ退治を請け負いました。
素盞鳴尊はまず、「佐久佐女の森」の大杉を中心に八重の垣根を造って稲田姫命の身を隠しました。これが八重垣神社とその御神域となっています。
このヤマタノオロチ退治の物語を、島根Super大使の吉田くんが楽しく語ってくれている動画がありました。続きは吉田くんに語っていただきましょう(^^)
【むかしの吉田くん『ヤマタノオロチ伝説の巻』】
こちらが、素戔嗚尊が見初めた稲田姫命の肖像画です。この絵は中学か高校の美術の教科書に載っていましたが、記憶はありますか?
重要文化財であるこの絵は、八重垣神社の宝物殿に保管されてあり、拝観もできます。(拝観料200円:平成27年現在)
さて八重垣神社は女性に人気ですが、その秘密のひとつは鏡の池の恋占いです。
神社で購入した専用の紙の上に硬貨を乗せて、心の中にひとつだけお願い事をして池に浮かべてから紙が沈むのを待ちます。早く沈めば縁が早く、遅ければ遅いほど縁は遅い。また、手前で沈めば近くの人と縁があって、遠くで沈めば遠くの人と縁がある、そんな言い伝えがあります。
ちなみに、この鏡の池は、稲田姫命がご自身の姿を映されたと云われています。
その他、この神社の不思議のひとつに夫婦椿があります。
根本は二本の樹ですが、途中から一本につながっている姿は夫婦の和合を象徴しています。
この夫婦椿は、資生堂のロゴマークのモチーフにもなっていると聞きます。
出雲國の八重垣神社にお詣りされたなら、ヒロイン稲田姫命とヒロインを救うヒーロー素戔嗚尊の恋のロマンを肌で感じてみてくださいね。
<八重垣神社のデータ>
所在地:島根県松江市佐草町227
主祭神:素盞嗚尊
主祭神:櫛稲田姫
主祭神:大己貴命
主祭神:青幡佐久佐日古命
社格等:式内社(小)
社格等:県社
社格等:別表神社
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
素敵な恋を夢を!
恋はきっとあなたを輝かせるでしょう(*^^)v

