おはようございます、智道です。
出雲國神仏霊場巡礼記の第二回目をお届けします。
出雲國神仏霊場第二番は鰐淵寺(がくえんじ)です。
鰐淵寺は、出雲市の中心地からはかなり外れた島根半島の西方に位置します。
緑豊かな森の中にある名刹で、鰐淵寺周辺の紅葉は山陰屈指の美しさで、紅葉の季節になると観光客でにぎわいます。
ちょうど今が見頃なのだけど、僕は休みが合わず今年は紅葉を見に行くことができません。
出雲國神仏霊場の巡礼としてこの地を訪れたのは、今年平成27年1月7日です。
その時の記憶を辿りながら記事を進めていきます。
駐車場から本堂まではかなり歩きます。距離にして約800mというところでしょうか。
せっかくお参りに来たのなら、ゆっくりと大自然を満喫しながら歩くのもまた乙なものです。
お寺までの道はご覧の通り少し荒れていますが、道の脇の川には清流が流れ、心地よい水の音が聞こえてきます。
周りの森は目に優しいし、耳には水のゆらぎの音、体中に癒しの波動が伝わってきます。侘・寂(わび・さび)の世界に浸ってみて下さいませ。
長い一本道をのんびりと歩いて約15分、お寺の入り口である仁王門に到着です。そして、仁王門から数十メートル進むと受付があります。鰐淵寺の御本尊が安置されてある根本堂はじめ、境内の各所に行くためには入山料が必要となります。
詳しくは、出雲観光ガイドのページをどうぞ。⇒ http://www.izumo-kankou.gr.jp/683
広い敷地内をひとつひとつ紹介していたらきりがないので、鰐淵寺と言えばここという所をご紹介します。
浮浪山鰐淵寺の象徴と言えば、浮浪の滝!
というわけで行ってみました。簡単に行くと言っても滝に行くまでがまた大変なのです(^^;)
こんな古道をフウフウ言いながら登っていきます。ちょっとした修験者気分。
受付からエッサエッサと古道を歩くこと10分、浮浪の滝に到着です~\(^o^)/
こちら浮浪の滝は、修験者の守護神である蔵王権現の聖地とされています。
滝の途中に建つ蔵王堂は、いかにも修行場という感じです。
今はここで修行をされる方はいないと思います、・・・たぶん。
武蔵坊弁慶は18歳から3年間、ここで修業をしたと伝えられています。
そう、ここ鰐淵寺は弁慶ゆかりの地でもあるのです。
真偽の程は不明だけど、弁慶は仁平元年(1151年)松江に生まれ、鰐淵寺で修行の後、比叡山へと移って源義経に出会いました。壇ノ浦の合戦で平家を滅ぼして、その後再び出雲の地に戻り鰐淵寺に身を寄せたとのことです。
最後に鰐淵寺の由来を書いておきますね。
鰐淵寺は、推古二年(594年)智春上人が推古天皇の目疾を浮浪滝に祈って平癒されたので、その報賓として建立された勅願寺である。
天竺(印度)霊鷲山の艮地が欠けて浪に浮かんで流されて来た土地で浮浪山と称す。
智春上人が密法を修し給う折、誤って碗の仏器を滝壺に落とされた時、鰐魚が鰓にかけ浮かび上がったことにより寺号を生じる。
伝教大師が比叡山に天台宗を開かれると、慈覚大師の薦めもあり、日本で最初の延暦寺の末寺となる。
又、早くより出雲大社との関係を密にし別当寺ともなった。
≪鰐淵寺のデータ≫
所在地:島根県出雲市別所町148
山山号:浮浪山
宗宗派:天台宗
御本尊:千手観世音菩薩・薬師如来
創建年:推古天皇2年(594年)
開開基:智春、推古天皇(勅願)
正式名:浮浪山 一乗院 鰐淵寺
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今日も素敵な一日をお過ごしください。


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