こんばんは、ふるさと再考中の智道です。

 

今日は、たたまら角炉伝承館のご紹介です。

奥出雲町は中心地から少し離れると山・山・山です。
たたら角炉伝承館もそんな山間部にありました。
僕が使っているSoftbankのiPhoneは圏外となっていました。

 

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奥出雲は、かつて日本の鉄生産量の6割を占めていました。
それは、砂鉄が良質であったことと、鉄師の技術改良の結果です。

 

とはいうもの、鉄需要の急増に近代西洋式製鉄法に対して、
経済的にも効率的にも対抗できず衰退していきました。
そこで考案されたのが、たたら製鉄に西洋式を取り入れた角炉による製鉄法です。
炉を粘土からレンガの高炉に替えて連続操業ができるようにしたのです。
角炉による製鉄が始まったのは明治の時代です。

 

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奥出雲の角炉は、近代製鉄法が欧米から導入されたのちも大正・昭和と操業を続け
銑鉄を供給する地場産業として重要な役割を果たしてきました。
和鋼が日本刀などの材料として使われたのに対し、
和銑は日本古来の優れた鋳造技術の伝統を支えてきました。

 

映画「たたら侍」に刺激を受けて奥出雲を訪れる方もあるかと思います。
ちょっと交通の便は悪いのですが、ここ奥出雲町たたら角炉伝承館で
鉄職人の息吹を感じてみてください。

 

明後日は体育の日です。
素敵な連休をお過ごしくださいね。
おやすみなさい。

 

すべての存在が幸福でありますように。